電柱にできた蜂の巣駆除は誰に頼めばいい？相談場所とやるべきことを解説

2024年7月30日

状況	困りごと
電柱に蜂の巣ができた	危険だし、どうすればいいかわからない…
蜂がたくさん飛んでいる	刺されたりしないか心配だ…

こんな経験はありませんか？電柱にできた蜂の巣は放置すると、巣が大きくなり危険度が増します。

でも、素人が直接駆除するのは危険です。蜂に刺されるリスクが高いうえ、電柱は電力会社の管理物件なので個人での対応は避けましょう。

それでは、電柱にできた蜂の巣は一体どこに相談し、どのように対処すればよいのでしょうか。この記事では、電柱の蜂の巣駆除で知っておくべき、相談先と対処法についてご説明します。

電柱にできた蜂の巣の駆除は誰に依頼すべきか

電柱にできた蜂の巣の駆除は、まずは電力会社への相談・連絡をおすすめします。電柱は電力会社が管理しているため、許可なく素人が直接触ることは危険です。電力会社に連絡すれば、安全に配慮しながら適切な駆除を実施してくれます。

相談先	連絡方法
電力会社	電話またはWebサイトの問い合わせフォーム

また、電力会社の対応が難しい場合は、害虫駆除専門業者への依頼も選択肢の一つです。専門業者は高所作業の経験も豊富なので、安全かつ確実に駆除してくれるでしょう。ただし費用は自己負担になります。

いずれにせよ、電柱での蜂の巣駆除は危険を伴うので、必ず専門家に相談し依頼することをおすすめします。

電柱の蜂の巣ができやすい理由

電柱にできやすい蜂の巣には、主に以下の理由があります。

理由	説明
電柱内部の空洞	電柱内部には、スズメバチなどが巣を作りやすい空洞があります
足場ボルト取付部	電柱の足場ボルトを固定する部分の隙間に、ミツバチなどが巣を作ることがあります

また、蜂には高い所に巣を作る習性があり、電柱の構造がその条件に合致しているため、営巣場所として好まれるのです。

特にスズメバチは、電柱内部の暗くて乾燥した空間を好む傾向があり、足場ボルト取付部のような隙間にも巣を作ります。一方、ミツバチは足場ボルト周辺の日当たりの良い場所を好んで営巣することが多いようです。

電柱の蜂の巣駆除依頼時の注意点

蜂の種類と巣の有無の確認
写真などを用いた現場の状況説明
駆除時期と方法の事前相談

蜂の種類と巣の有無の確認

電柱に蜂が集まっている場合、まずはその蜂の種類と巣の有無を確認することが大切です。以下の表は、代表的な蜂の特徴をまとめたものです。

蜂の種類	大きさ	体色	巣の特徴
ミツバチ	中型	黄褐色と黒のしま模様	六角形の巣房が規則正しく並ぶ
スズメバチ	大型	黄色と黒のしま模様	丸い巣で、灰色の紙のような素材
アシナガバチ	中型	黒色	傘のような形状の巣

特に、スズメバチやアシナガバチは攻撃性が強いため、巣がある場合は危険です。電力会社や害虫駆除の専門業者に相談し、写真などで現場の状況を伝えましょう。巣の有無だけでなく、おおよその大きさや位置なども伝えると、適切な駆除方法を提案してもらえます。

写真などを用いた現場の状況説明

電柱の蜂の巣駆除を依頼する際は、現場の状況を正確に伝えることが大切です。電話での口頭説明だけでは、蜂の種類や巣の大きさ、周辺環境などが伝わりにくいことがあります。

そこで、次のような情報を写真や動画で記録し、依頼時に提供するとよいでしょう。

記録すべき情報	説明
蜂の種類	スズメバチ、ミツバチ、アシナガバチなど
巣の大きさ	直径や高さ
巣の位置	電柱のどの部分か、地上からの高さ
周辺環境	民家や道路、公園など

これらの視覚情報は、駆除業者が適切な準備や方法を検討するのに役立ちます。巣の詳細がわかれば、駆除に必要な薬剤の種類や量、危険性の判断もしやすくなるでしょう。依頼主が撮影時に刺されないよう、望遠で撮影するなどの配慮も必要です。

駆除時期と方法の事前相談

蜂の巣の駆除を依頼する際は、事前に駆除業者と以下の点について十分に相談しておくことが大切です。

相談ポイント	内容
駆除時期	巣の大きさや周辺環境を考慮し、最適なタイミングを選ぶ
駆除方法	蜂の種類や巣の状態に応じた適切な方法を選択する
料金	作業内容や規模により異なるため、事前に見積もりを取る
アフターフォロー	再発防止のための対策や点検サービスの有無を確認する

特に、営業中の店舗や人通りの多い場所での駆除の場合、安全面への配慮が必要不可欠です。事前の入念な打ち合わせを行い、周辺への影響を最小限に抑えつつ、効果的な駆除を実現していきましょう。

電柱の蜂に関する基礎知識

電柱によく巣を作る蜂の種類
秋から冬にかけての蜂の巣の自然消滅
巣を作らない蜂の一時的な集まり

電柱によく巣を作る蜂の種類

電柱に巣を作る代表的な蜂の種類とその特徴は次の通りです。

蜂の種類	特徴
スズメバチ	大型で攻撃性が強い。大きな球状の巣を作る。
アシナガバチ	中型。灰色がかった巣を作る。
ミツバチ	小型。六角形の巣を作る。

これらの蜂は、春から初夏にかけて女王蜂が巣作りを始め、夏から秋にかけて巣が大きくなります。

スズメバチは、木の枝だけでなく電柱の上部の太い電線にも、大きな球状の巣を作ります。アシナガバチは、電柱の中ほどに灰色がかった巣を作る傾向があります。一方、ミツバチは六角形の巣を作りますが、電柱に作ることは比較的少ないでしょう。

電柱に蜂の巣ができていたら、まずはその蜂の種類を見極めることが大切です。

秋から冬にかけての蜂の巣の自然消滅

電柱に作られた蜂の巣は、秋から冬にかけて自然に消滅する場合があります。その理由は以下の通りです。

時期	蜂の状態
秋	女王蜂以外の働き蜂が死滅を始める
冬	巣の中の蜂が全て死滅

秋になると、巣の中で女王蜂を除く多くの働き蜂が次々と死んでいきます。そして冬の間は、巣の中で蜂の活動が見られなくなります。

女王蜂は、単独で越冬する習性があるため、巣を離れて土中などで冬を過ごします。翌春になって気温が上昇すると、女王蜂が目覚めて新しい巣を作り始めるのです。

つまり、秋以降に電柱で見られる蜂の巣は、中の蜂が全て死滅している可能性が高いと言えます。

巣を作らない蜂の一時的な集まり

電柱にたまに見られる蜂の集団ですが、すべてが巣を作っているわけではありません。ミツバチやクマバチの中には、巣を作らずに一時的に集まることがあるのです。

このような蜂の集まりは以下のような特徴があります。

項目	内容
発生時期	春から初夏
集まる場所	日当たりの良い電柱
集団の大きさ	数十匹程度
滞在期間	数時間から数日程度

巣を作らない蜂の集まりは、女王蜂が集団から分かれて単独で新しい巣を作るための中継地点のようなものと考えられています。休憩のために一時的に電柱に集まっているだけなので、騒いだり威嚇したりしなければ、そのうち飛び立って別の場所に移動していきます。

このような蜂の集まりを見つけても、巣がなければ駆除の必要はありません。ただし、アシナガバチのように刺されると危険な蜂の可能性もあるため、むやみに近づいたり刺激したりしないよう注意しましょう。

電柱の蜂への対処法と予防策

巣がない場合の対処法
洗濯物への紛れ込み防止
蜂を引き寄せないための環境整備

巣がない場合の対処法

電柱に蜂が集まっているものの巣がない場合は、以下のような対処法が考えられます。

対処法	内容
様子を見る	秋から冬にかけては、蜂の活動が自然と落ち着くため、しばらく様子を見るのも一つの方法です。
殺虫剤の使用	電柱周辺への人の出入りが少ない場合は、市販の殺虫剤を使用することで一時的に蜂を駆除できます。ただし、効果は一時的で根本的な解決にはなりません。
業者に相談	電柱管理者である電力会社や害虫駆除の専門業者に相談することをおすすめします。状況に応じた適切な対処法を提案してくれます。

巣がない場合でも、蜂が頻繁に出入りしていると巣ができるリスクがあります。早めの対処が大切ですが、むやみに刺激せず専門家に相談しながら対応することが賢明です。

洗濯物への紛れ込み防止

電柱の蜂が洗濯物に紛れ込むのを防ぐには、以下の対策が有効です。

対策	内容
洗濯物の色	蜂を刺激しにくい白や淡い色を選ぶ
干す時間	蜂の活動が活発な日中を避ける
柔軟剤	蜂を引き寄せる甘い香りは控える

洗濯物は蜂の活動が少ない早朝や夕方に干すのがおすすめです。また、屋内に室内物干しを設置して部屋干しすることで、蜂との接触リスクを減らすことができます。

万が一、洗濯物に蜂が付着していた場合は、慌てずに静かにはたき落とすようにしましょう。蜂は人を刺すつもりはないので、落ち着いて行動することが肝心です。

洗濯物は電柱から離れた場所に干すなど、蜂の飛来ルートから外れた場所を選ぶことで紛れ込みを防げます。事前の対策と冷静な対応を心がけましょう。

蜂を引き寄せないための環境整備

蜂の巣を作らせないためには、蜂を引き寄せない環境づくりが重要です。以下のようなポイントに気をつけましょう。

対策項目	具体的な方法
ゴミの管理	ゴミ箱はフタをしっかりと閉め、生ゴミはこまめに処理する
果樹の手入れ	熟れ過ぎた果実は早めに収穫し、落下したものは回収する
水たまりをなくす	不要な水たまりをなくし、排水をよくする
巣の早期発見	電柱や軒下をこまめにチェックし、巣を早期発見する

花壇などに蜜を好む植物を植えすぎないことも大切です。

ハチは色を認識するので、洗濯物は極力白や薄い色のものを干すようにしましょう。濃い色の服は蜂を引き寄せやすいといわれています。

このように、蜂を引き寄せない環境を整えることが、蜂の巣トラブルを未然に防ぐ良い方法なのです。