天井裏の蜂の巣はどうやって駆除する？駆除費用の違いや調べ方を解説

2024年8月13日

天井裏で蜂の巣を発見すると、驚きと不安を感じる方は多いのではないでしょうか。蜂は刺されると痛いだけでなく、アレルギー反応を引き起こすこともあり危険です。

しかし、素人による自力駆除は難しく危険を伴います。蜂の種類によっては、巣に何万匹もの蜂が住んでいることもあるのです。

蜂の種類	巣に住む蜂の数
ミツバチ	数万匹
スズメバチ	数千匹
アシナガバチ	数百匹

天井裏の蜂の巣を放置すれば、巣はどんどん大きくなり、被害も拡大してしまいます。早期発見と適切な駆除が肝心なのです。

そこで本記事では、天井裏の蜂の巣駆除の方法や費用、業者の選び方などについて詳しく解説していきます。被害を最小限に抑えるためにも、ぜひ参考にしてください。

天井裏の蜂の巣が危険な理由

天井裏に蜂の巣ができると、素人による自力での駆除は大変危険です。蜂は巣を守るために攻撃的になるため、刺されるリスクが高まります。特にスズメバチなどは毒性が強く、アナフィラキシーショックを引き起こす恐れもあるのです。

蜂の種類	毒の強さ	攻撃性
ミツバチ	弱い	弱い
アシナガバチ	中程度	中程度
スズメバチ	強い	強い

また、素人が不完全な駆除をしてしまうと、残った蜂が別の場所に巣を作り、被害が拡大してしまうこともあります。

天井裏の蜂の巣を放置すれば、どんどん大きくなり、被害も深刻化します。1匹の女王バチから始まった巣が、秋には1000匹以上にまで増えることもあるのです。

そのため、天井裏に蜂の巣を見つけたら、素人判断で駆除せず、必ず専門の駆除業者に依頼することが賢明だと言えるでしょう。

天井裏に蜂の巣ができる原因

天井裏に蜂の巣ができる主な原因は、蜂が小さな隙間から侵入して巣を作る習性があるためです。特に春から夏にかけては女王蜂が新しい巣を作るために活発に活動します。

以下のような箇所から蜂が侵入しやすいので注意が必要です。

屋根の隙間や破損箇所
換気口や配管の隙間
壁の亀裂やシーリングの劣化部分

これらの隙間を放置していると、気づかないうちに蜂が潜り込んで天井裏に巣を作ってしまいます。

また、定期的な点検を怠ると、蜂の侵入や巣の形成に気づくのが遅れてしまいます。早期発見・早期対処が重要なので、年に1～2回は専門家による点検を依頼することをおすすめします。

天井裏の蜂の巣の駆除方法

天井裏の蜂の巣を発見したら、素人判断で無理に駆除しようとせず、経験豊富な専門業者に依頼するのが安全かつ確実です。

業者選びの際は以下の点に注意しましょう。

ポイント	説明
経験と実績	蜂の巣駆除の豊富な実績がある専門業者を選ぶ
事前調査と見積もり	現地調査で適切な駆除方法と費用を見積もってもらう
アフターフォロー	万一の再発時の対応など、駆除後のフォロー体制を確認する

事前の現地調査では、蜂の種類や巣の大きさ・位置を正確に把握してもらい、最適な駆除方法と費用の見積もりを出してもらいます。また、駆除後のアフターフォローがあるかどうかも重要なポイントです。

このように、天井裏の蜂の巣は専門業者の力を借りて適切に駆除することが肝心です。素人判断で安易に駆除しようとすると、逆に危険を招く恐れがあるので注意しましょう。

天井裏の蜂の巣駆除にかかる費用の相場

巣の大きさや位置による費用の違い
駆除方法による費用の違い
安易な格安業者への依頼は避ける

巣の大きさや位置による費用の違い

天井裏の蜂の巣駆除費用は、巣の大きさや位置によって大きく異なります。

巣の大きさ	費用の目安
直径20cm未満	1万円～3万円
直径20cm～50cm	3万円～8万円
直径50cm以上	8万円～15万円

巣が大きいほど、駆除に時間と手間がかかるため、費用は高くなる傾向にあります。

また、巣の位置によっても費用が変動します。

床下や小屋裏など、比較的アクセスしやすい場所：安価
壁の中や屋根裏など、アクセスが難しい場所：高価

巣の位置が分かりにくかったり、駆除作業に危険が伴う場合は、さらに費用が高くなることもあります。

したがって、蜂の巣の大きさや位置を正確に把握し、複数の業者から見積もりを取ることが賢明です。

駆除方法による費用の違い

天井裏の蜂の巣の駆除費用は、選択する駆除方法によっても大きく異なります。主な駆除方法と費用の目安は以下の通りです。

駆除方法	費用の目安
薬剤散布	2万円～5万円
巣の除去	5万円～10万円
炭酸ガス処理	10万円～20万円

薬剤散布は比較的安価ですが、すぐに効果が現れない場合もあります。巣の除去は中間的な価格帯ですが、巣を物理的に取り除くため再発リスクが低いです。炭酸ガス処理は高額ですが、最も確実な駆除方法とされています。

予算と状況に合わせて適切な駆除方法を選ぶことが肝要です。安易な判断は避け、必ず複数の専門業者に相談して見積もりを取ることをおすすめします。

安易な格安業者への依頼は避ける

天井裏の蜂の巣駆除を依頼する際、費用の安さだけで業者選びをするのは避けましょう。適切な駆除をするには専門的な知識と技術が必要です。

以下の表は、信頼できる業者とそうでない業者の特徴を比較したものです。

項目	信頼できる業者	信頼できない業者
見積もり	現場確認の上で明確に提示	曖昧で安すぎる
駆除方法	巣の状況に合わせて提案	ワンパターン
アフターフォロー	しっかりとサポート	対応が不十分

安価な費用で不十分な駆除をされては、再発のリスクが高まります。トラブルを避けるためにも、信頼できる専門業者に依頼するようにしましょう。多少費用は高くなっても、安全で確実な駆除を任せられる業者選びが肝心です。

天井裏の蜂の巣の予防法

定期的な点検と隙間の塞ぎ方
駆除剤や忌避剤の使用法

定期的な点検と隙間の塞ぎ方

天井裏への蜂の侵入を防ぐには、定期的な点検と隙間の塞ぎ方が重要です。年に2回程度、天井裏を点検し、蜂の侵入経路となりうる隙間がないかチェックしましょう。特に注意すべきポイントは以下の通りです。

点検箇所	対処法
屋根の隙間	コーキング剤やパテで塞ぐ
換気口	金網を設置する
配管周り	隙間テープやパテで塞ぐ

点検の際に隙間を発見したら、材料に合わせた適切な方法で塞ぎます。屋根の隙間にはコーキング剤やパテを、換気口には金網を設置するなどの対策が有効です。また、配管周りの隙間は隙間テープやパテで塞ぐことができます。

このように定期的な点検と適切な隙間の塞ぎ方を行うことで、天井裏への蜂の侵入を未然に防ぐことができるのです。

駆除剤や忌避剤の使用法

天井裏の蜂の巣の予防には、定期的な点検と隙間の塞ぎ方に加え、駆除剤や忌避剤の使用も有効です。市販の蜂用殺虫剤を巣の周辺に設置することで、蜂の活動を抑制できます。ただし、殺虫剤の使用には十分な注意が必要です。

駆除剤の種類	使用上の注意点
スプレータイプ	風上から噴射し、目や肌に付着しないよう保護具を着用する
粉剤タイプ	巣の周辺に薄く散布し、吸い込まないようマスクを着用する

また、蜂の忌避剤として、ハッカ油やレモングラス等の精油を水で薄めて噴霧するのも効果的です。ただし、忌避剤はあくまで予防策であり、すでにある巣の駆除には不向きなので注意しましょう。駆除剤や忌避剤の使用は、安全面に十分配慮しつつ定期的に行うことが大切です。